
がん団信・三大疾病・全疾病…
住宅ローンの相談を受けていると、多くの人が「名前は知っているけど中身はよく分からないまま決めてしまう」傾向があります。
しかし、団体信用生命保険(団信)は 選び方ひとつで総支払額が数百万円変わる こともあり、家計に与える影響は決して小さくありません。
特に岡山市内で住宅ローンを組む場合、地銀かネット銀行かで団信の仕様が大きく異なるため、正しい比較が不可欠です。
この記事では、住宅ローン専門の相談を多数受けてきた立場から、団信の仕組みと選び方を 専門性は高く、しかし分かりやすく 解説します。
目次
団信を“なんとなく”で選ぶと数百万円損する可能性
■ 団信が総支払額と家計リスクに与えるインパクト
団信は「万一のときに住宅ローン残債がゼロになる」保険ですが、金融機関によっては金利上乗せ型となり、
保障を増やすほど返済総額が増える仕組み です。
たとえば、3,500万円を35年返済で 金利0.3%上乗せ すると、
総支払額は 約200万円以上増える ケースもあります。
団信の特約は医療保険のように「月払い保険料」が表示されないため、
「なんとなく手厚い方が安心」と選ぶと、後から家計を圧迫するケースが非常に多いのです。
■ 岡山の住宅ローン利用者に多い“誤った選び方”
岡山市で多いのは次の3つのパターンです。
- がん団信=とりあえず安心 と誤解してしまう
- 共働きなのに夫婦それぞれに過剰な保障を付ける
- 借入額が大きいのに特約をいくつも重ねてしまう
特に30代夫婦の場合、子育てや教育費を踏まえた“家計の成長カーブ”が重要であるにもかかわらず、
団信の選び方が長期的な家計設計と合っていないことがよくあります。
団信の種類を“仕組み”から理解する
■ 一般団信(ベーシック)
もっとも基本的な保障で、対象は 死亡・高度障害。
岡山の地銀(中国銀行・トマト銀行など)は一般団信を金利に含めており、
“過不足のない保障を求める人”にとっては最も合理的な選択肢です。
健康状態に不安がなく、既に死亡保障の生命保険に加入している人は、一般団信で十分なことが多いです。
■ がん団信・三大疾病団信
診断された時点で住宅ローン残高がゼロになるタイプが増えていますが、
ポイントは金融機関によって 診断条件が大きく違う という点です。
- 「がん診断で即免除」
- 「上皮内がんは対象外」
- 「重度がんのみ対象」
といった違いがあり、名称だけでは判断できません。
特に30代夫婦の場合、
女性のがん罹患率の高さ(乳がん・子宮頸がん) を踏まえ、
女性側に“一時金タイプ”をつけるケースは非常に合理的です。
■ 全疾病・就業不能保障
「働けなくなったら返済免除」と聞くと魅力的に感じますが、
就業不能状態の定義が曖昧 で、金融機関ごとに条件が違います。
- 入院が連続○日以上
- 医師の指示による就労制限の証明
- 自宅療養は対象外
など、実務上ハードルが高いケースも多いのが実情です。
■ ワイド団信
持病がある人でも加入できる団信。
金利が 0.3〜1.0%上乗せされる のが一般的です。
ただし「ワイド団信だから高い」というより、
これにより融資自体が通り、家づくりが実現できるという点が最大の価値です。
フラット35(団信任意)との比較検討が必須となります。
実例で理解する“最適な団信は人によって違う”
■ 実例①|30代共働き夫婦(年収合算700万円)が“がん団信を過剰契約”したケース
・夫:会社員、妻:パート
・借入額:3,600万円
・選んだ団信:夫婦ともに「がん100%保障+三大疾病」
この家庭は「安心したいから」という理由で手厚い団信に加入しましたが、
実は 妻ががん保険にすでに加入しており、保障内容が完全に重複 していました。
結果として金利上乗せにより、
35年間で約120万円の負担増。
正しくは、
- 夫:一般団信
- 妻:がん診断一時金タイプ
の方が必要保障と支払額のバランスが取れていました。
■ 実例②|30代夫婦(子ども1人)が“保障バランスを最適化して成功”したケース
・夫:会社員(年収460万円)
・妻:会社員(年収340万円)
・借入額:3,200万円
・希望エリア:岡山市北区
この家庭では、収入比(夫6:妻4)を考慮し、
- 夫:一般団信のみ
- 妻:がん一時金タイプ(女性特有がんに強い特約)
と設計しました。
その結果、団信オプションを増やすよりも
月々7,000円の負担を減らして希望エリアで土地購入に成功。
保障と家計のバランスが取れた好例です。
■ 実例③|持病のある夫がワイド団信で融資を通し、家づくりを実現したケース
健康診断で血圧と糖代謝の異常が見つかり、
一般団信では審査落ちが危険視されたケース。
選んだのは ワイド団信(0.3%上乗せ)。
金利は高くなるものの、融資が通り、
「家を建てる」という目的自体が実現できたことが最大の成果でした。
このように、団信の“正解”は各家庭の状況によって変わります。
後悔しない団信選びの“7つのチェックポイント”
- 保障範囲に過不足はないか
- 金利上乗せが返済総額にどう影響するか
- 既存の医療保険・がん保険との重複を確認
- 共働き夫婦は収入比でリスクを分散させる
- 健康状態から選択肢を整理する
- 借入額+返済比率の負担を踏まえる
- 岡山の金融機関(地銀/ネット銀行)の特徴を理解する
団信は「とりあえず手厚い方が安心」と考えがちですが、
正しくは “必要な保障を、必要な人にだけ” つけることが最も合理的です。
最適な団信は“万人共通の正解”が存在しない
団信は、医療リスク・家計状況・家族構成・職業・既存保険など、
複数の要素が絡み合って判断が変わる領域です。
ネットの情報だけで決めるのが難しいのは、
「保障条件の細かい違い」が家計に大きく影響するため です。
岡山市内で家づくりを考える場合は特に、
- 土地価格
- 建築費
- 通勤・通学エリア
- 利用する金融機関
といった地域特性が返済計画に直結します。
だからこそ、
団信は“住宅ローン全体の設計”とセットで考えるべき なのです。
家づくりと団信に不安がある方へ(自然なCTA)
団信の最適解は、
「その人の健康状態」「家族構成」「借入額」「既存保険」で大きく変わります。
もし、
- どの団信を選べばいいか分からない
- 共働きの保障バランスが決まらない
- 審査に不安がある
- 地銀とネット銀行で迷っている
という方は、気軽にご相談ください。
岡山での家づくりを“数字で見える化”し、後悔しない選択ができるようサポートします。
━━━ 会社情報 ━━━
■ 運営会社

株式会社トリプルギブ
岡山市南区福吉町24-11
事業内容:
・宅地分譲開発
・不動産売買
・住宅会社紹介「いえダネ」
・不動産コンサルティング
・外構工事
■ 店舗情報(家づくり相談窓口)

夢を育てる住まいの窓口
いえダネ岡山北長瀬店
所在地:岡山市北区北長瀬表町2丁目17-80
対応エリア:岡山県全域(県外相談可)
岡山県内で「住宅会社紹介」「土地探し」「資金計画」の無料サポートを行っています。
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