日本では最新の令和4年度の統計で、
交通事故により2600人が亡くなっています。
最近は車両性能の向上や自動ブレーキ技術の更新により
死亡事故は年々と少なくなっています。
ただし、家の中での死亡者数は1万人を超えていると言われています!
老衰や病気を除いて、これだけの死亡者数が出ている
1番の原因は・・・
『ヒートショック』です。
『ヒートショック』とは?
急激な寒暖差により、血圧が上下に変動し、
その原因により心筋梗塞や不整脈を引き起こす現象です。
主には冬場に起こり易く、
暖かいリビングから急に寒い洗面所に行った際や、
温かい湯に浸かって血管が広がった後に、
寒い脱衣所に行く事で急激に縮み、症状を引き起こします。
交通事故よりも、安全と思われる家の中での死亡者数が
3~4倍というのはびっくりかと思います。
【ヒートショックを防ぐためには】
1.冬場はあらかじめ浴室や脱衣場を温めておく
脱衣場には小型のヒーターを設置して、お風呂に入る前に
あらかじめヒーターのスイッチを入れておくことが大切です。
浴室は、暖房で暖めておく、床にマットやスノコなどを置くことにより、
足元からの冷えを軽減できます。
2.家全体の断熱性能を高めておく
お家の中の寒暖差をなくして温度を一定にする事が大切です。
冬の住宅の最低室内温度は18℃以上です。
18℃未満で血圧上昇・循環器疾患の恐れ、
16℃未満で呼吸器系疾患への抵抗力が低下するとしています。
室内温度を21℃にはしておく事がベストです。
3.家族の入浴中は常に気にしておく
いつもより長時間お風呂に入っていたり、
物音がしない時一度、浴室へ声をかける事が大切です。
ヒートショックは、65歳以上の高齢者、高血圧、糖尿病などの
動脈硬化の基盤がある人、肥満や睡眠時無呼吸症候群、
不整脈の人が影響を受けやすいです。
★まとめ★
近年は、住宅の断熱性能の高まりや、温暖化の影響により、
ヒートショックが起こりにくいとは言え、年配の方や古いお家に住んでいる場合は、
断熱性能も昔のままなので、 危険性は高いと言えます。
単身ですまれる方も日本には多く、また、エネルギー代金の高騰により、
暖房の節約もしているご家庭は多いかと思います。
大切な家族や友人を守る為にも、
1.設備 2.性能 3.声掛け により、
お家の中の死亡事故を減らす心掛けをしていきましょう。