持ち家と賃貸どちらが良いのか?については、かねてより検証されている内容ですが、今回はユーザー視点に立ち、双方の比較検証を行いました。
色々な条件によっても結果が大きく異なりますが、
まずは、両者のメリット・デメリットを把握しましょう。
★賃貸★
~メリット~
・初期費用が低価格
賃貸の初期費用は家賃の4~6ヶ月分が平均です。
家賃が10万円の物件であれば、40~60万円が入居時に必要な費用となります。
一方で、持ち家の初期費用は購入価格の5~10%程です。
つまり、5,000万円のマンションであれば、約250万円の頭金が必要です。
初期費用の差は、賃貸と購入の大きな違いの一つです。
・メンテナンスコストが不要
設備の劣化や建具の不具合などがあれば、契約違反をしてない限りは、基本的に大家さんが費用を負担してくれます。
メンテ費用を考えなくて良いので、大きなお金が必要になることもありません。
・住み替えがしやすい
賃貸の場合は、家族構成や環境の変化に応じて住み替えが出来たり、万が一、収入が低下した時でも、容易に支出をダウンサイジングできます。
~デメリット~
・自分の資産にならない
まずは賃貸の大前提、いくら家賃を支払っても自分の資産にはなりません。
特に定年後は収入に対する家賃の負担が大きくなってくる為、
やり繰りが難しくなってくる可能性もあります。
・リフォームが自由に出来ない
大家さん所有の物件ですので、許可なしにリフォームなど手を加えることができず、バリアフリー対策など自由に出来ないので老後の生活で体への負担が大きくなる可能性があります。
老後に新しく賃貸を借りるのであれば、バリアフリー対策のされた物件を探す事も出来ますが、家賃の面から借りるのが難しいというケースも考えられます。
★持ち家★
~メリット~
・自分の資産になる
住宅ローン完済後は純資産となります。
賃貸と違い、支払い完了後は自己所有となるので、その後に税金やメンテナンス費用などはかかりますが、家賃がかからないのは大きな利点です。
・同じ負担額なら賃貸よりグレードが高くなりやすい
家賃と住宅ローンの返済額が同じ場合、
持ち家の方が賃貸よりも住宅のグレードが高くなりやすい面があります。
・間取りやリフォームなどの自由度が高い
間取りやデザインなどの選択肢が幅広く、
自由に要望を反映させやすいです。
ライフスタイルの変化に応じてリフォームが出来るので
バリアフリー化などもしやすい特徴です。
~デメリット~
・住み替えがしにくい
家族構成やライフスタイルの変化があっても、簡単に住み替えることは難しいです。
また、今は土地代、建物建築費の高騰の影響から、住宅ローンを連名で組むケースも増えていますが、注意しないといけないのが離婚時などに持ち分の整理が難しくなります。
離婚の場合は、主債務者が新たに保証人を立てたり、別の金融機関に組み換えを相談したりという手順が必要にもなります。
・固定資産税などの税金がかかる
購入時には、不動産取得税や登録免許税がかかります。
また、購入後は毎年固定資産税と都市計画税といった税金がかかります。
賃貸の場合は、税負担は大家さんがしてくれていたので、忘れないように支払いをしましよう。
・メンテナンスコストがかかる
当然ながら、自己所有の場合は、修繕費やメンテナンスコストは自己負担となります。
マンションの場合は、毎月のローン支払いに加えて、共有部分の修繕積立金、管理費もランニングコストとして費用が発生するので、注意が必要です。
長期にわたり、長く住めるお家かどうかを購入検討する際の指標にされることをおススメします。
最後に、賃貸に向いている人・持ち家に向いている人の
特徴をまとめてみました。
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★賃貸に向いている人★
・住宅のメンテナンスが面倒な人
・ライフプランに不確定要素が多い人
・住宅ローンの長期的な負担に抵抗のある人
★持ち家に向いている人★
・収入が安定している人
・老後の住居費について悩みを軽減したい人
・定年退職までにローン返済の目途をつけられる人
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まとめ♪
賃貸と持ち家は前提条件により、どちらがお得か変わってきます。
単純に金銭面だけでなく、今後の計画や社会情勢など、幅広く考慮したうえで住宅費シミュレーションを行い、トータルコストを比較しましょう。
両者ともメリット・デメリットは付き物なので、
自分のライフスタイルにどちらが合っているか判断してみるといいかと思います。
ご計画の参考に取り入れて下さい。